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学 校 長 挨 拶

本校は、昭和3年(1928年)に創設され、80余年の歴史を有する伝統ある高校であります。昭和23年の学制改革に伴い金沢市立工業学校から金沢市立工業高等学校に名称を変更しました。初代校長中村速一先生は「エンジニアであるとともにまず紳士であれ」との信念のもとに、自ら礼儀や接待なども指導なされ、その思想は現在も受け継がれています。
現在、機械科、電気情報科、建築科、土木科の4科を設置しておりますが、過去には電気科、家庭科、電子科、精密機械科、電子機械科、情報科等々が設置されており、それぞれの時代に必要とされる知識・技能を学ぶことができるよう適宜、学科編成を見直し、地域産業が求める有為な人材の育成に努めてきました。過去、夜間の定時制や専攻科も設置され働きながら学ぶ場を提供してきましたが、平成20年度には募集を停止し、昨年度末をもって定時制と専攻科は終了しました。
生徒数は3学年で約720名(1学年6クラス240名)が在籍しています。昨年度はほぼ例年どおり、卒業生の5割強が県内外の企業に就職(就職希望者の98.4%)し、5割弱が大学・短大等に進学(進学希望者の97.2%)しました。教職員は65名であり、平均して生徒11名に対し教職員1名の割合で行き届いた指導がなされています。生徒は2年次から「専門」と「進学」の類型のいずれかを選択し、各々、将来の夢の実現に向け分かれて学習しています。
本校は金沢市が設置する唯一の高等学校です。施設、設備面においては金沢市の強力な支援により優れた教育環境を整えております。昭和39年に泉野校舎から現在地(畝田東1丁目)に移って40数年を経たため、校舎の全面的な改築を進めております。新第1体育館の新築(H17年度)を第1期とし、第2期には新第2実習棟(H21年度)、第3期には管理・教室棟(H22年度)が新築され、第4期のメディア棟の新築で改築計画が完了します。
昨今の急速な技術革新と社会構造の変化などにより、工業教育のあり方も大きく変わりつつあります。生徒数が減少し、工業教育の見直しがそこかしこで叫ばれていますが、どのような時代にあっても優秀な技術者は必要です。本校では「ものづくり」の感性を育み、技術の基本を身につけた創造性豊かな人材の育成を目指しており、その実現に向けた総合的なプランとしての「工業教育金沢モデル」に基づき地元企業や金沢美術工芸大学、職人大学校と連携した授業を進めています。就業体験(インターンシップ)や工業人養成企業実習(デュアルシステム)の実施をはじめ、民間企業から教師を招いたり、熟練技術者に講師として指導をお願いしたりし、生徒に「現場力」を身につけさせることに重点を置いた教育を進めています。